いまどきの子どもたちは忙しい。幼稚園や小学校から帰ると、すぐに習い事へと出発。家に寄らずにそのまま向かうことも珍しくない。
「スイミングにピアノに英会話。サッカーにバレエ、そして体操教室などが多いですが、最近はテニスやチアリーディング、ミュージカルダンス、サイエンス、作文、レゴ、お料理など、様々なカテゴリーの習い事があります。またスター選手の影響もあり、フィギュアスケートやゴルフスクールも流行っています」(小学生の子を持つ母親)
しかし、相変わらず根強い人気なのが、“昭和の王道”の習字だとか。
「パソコンや携帯電話という便利なアイテムが身近にある時代だからこそ、逆に習字で文字の基礎を学ばせたいという親御さんが多いですね」(毎日書道展で審査会員を務める座本大汪(だいおう)さん)
白い半紙の前で、ゆっくり集中して文字を書く時間によって、子どもたちは持続力や精神力を養うという。
「その子の書く文字を見ると、性格や感情が読み取れる。まさに書は心の鏡。字が上達していくにつれ、落ち着いた柔らかい性格になっていく子どもは多いですね」(同前)
また集中力をつけさせたい、数字に強くなって欲しい。そんな親の願いからか、そろばん人気も不動。
「そろばんは数の勉強の第一歩。受身でなく、自分で指と脳を繰り返し動かしながら、数の原理を理解できる学習方法です」(社団法人 全国珠算教育連盟・神奈川県支部会員 深見政則さん)
そろばんの玉を右手の指ではじく動作が左脳に働き、暗算するという思考が右脳に働く。そうして左脳・右脳をバランスよく、また効率的に使うというのだ。
「数字の組み合わせは無限大。何通りもの数字の組み合わせに合わせて玉をはじくので、常に脳へのトレーニングになりますね」(同前)
やはり、昔から「読み書きそろばん」は子どもたちの学びの礎であったのだろう。
しかし前出の母親からはこんな本音が……。
「スケートやゴルフ、ダンスなんかに比べると、習字やそろばんなら、子どもがすぐに辞めちゃっても、道具代があんまり無駄にならないのがいいですね」 (中西恵子)
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