制限を超えたり、規制の緩い農村部や少数民族地域で、罰金の支払いを免れるため、出生届を出さなかったケースが大半という。

 二〇一〇年の国勢調査で、政策違反に対する罰金減免や分割払いを認めた結果、多数の無戸籍者が判明。罰金を払えず申告しなかった貧困層を含めると、さらに戸籍のない子が増えるとみられる。

 戸籍がないと、無償の義務教育を受けられず、医療保険加入、自動車免許取得、婚姻もできない。統計局は「さまざまな困難に直面する」と指摘した。

 一方、北京市の人口はこの十年で年平均六十万人ずつ増え、千九百六十万人に達した。三人に一人は北京の都市戸籍がない地方の出稼ぎ労働者や仕事を探す若者らで、交通渋滞や水不足など「大都市病」に拍車をかける。市政府は、地方出身者に乗用車や不動産の購入を制限、事実上の締め出しを図っている。