子供手当ての経済効果
2010年3月29日
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保護者は子供からどう呼ばれているか
2010年2月28日
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子供の自殺過去最高に
2009年11月18日
子どもの自殺、08年は過去最多に 自殺白書
2009年11月17日
鳩山内閣は17日、「09年版自殺対策白書」を閣議決定した。08年中の自殺者は3万2249人で前年より844人減ったが、学生・生徒(小学生を含む)は99人増え、統計をとり始めた78年以降最多の972人となった。学生・生徒の自殺は03年以降、増加傾向にある。
前年比11.3%増で、サラリーマンなど職業別の集計の中で唯一、増加した。自殺の理由(1人あたり複数)が特定された中では、学業不振や進路の悩みなど学校問題が337人、うつ病など健康問題が284人、家庭問題が81人だった。
学生・生徒の自殺は全体に占める割合は大きくないものの、いじめを苦にした自殺や連鎖的な傾向が見られるなどの問題があると白書は指摘しており、子どもが悩みを打ち明けたいときに打ち明けられるシステムづくりが重要だとしている。
自殺者は03年の3万4427人をピークに、11年連続で3万人を超えた。職業別では無職1万8279人(56.7%)、サラリーマン8997人(27.9%)、自営業3206人(9.9%)、学生・生徒972人(3.0%)だった。
年代別の自殺者数は、50歳代が6363人(19.7%)と最多で、60歳代5735人(17.8%)、40歳代4970人(15.4%)。40~50歳代男性の自殺理由の約4割が経済・生活問題だった。(高橋福子)
花火の売れ行き10年で半減
2009年7月25日
花火:売れず 10年で生産額半減 少子化、空き地減少、自治体の規制
◇業者に危機感、騒音対策など工夫
夏の風物詩である花火の売れ行きが大幅に落ち込んでいる。少子化や空き地の減少に加え、マナー違反の深刻化で規制を強化する自治体も現れ、都市部を中心に花火をしにくい環境が広がっているためだ。危機感を強める業界団体は、マナー向上を訴える取り組みを強化。騒音を気にする消費者に配慮し、花火に破裂音の大きさを示すマークを付ける販売店も出始めた。【福永方人】
全国の花火メーカーや販売店でつくる日本煙火協会(東京都中央区)によると、06年度のおもちゃ花火の国内生産額は約20億円で、ピークだった96年度の約38億円からほぼ半減した。中国などからの輸入額も06年度は約18億円と、ピークの4割まで落ち込んでいる。
同協会の河野晴行専務理事は「テレビやパソコンのゲームばかりする子供が増え、花火で遊ぶ機会が減っている」と指摘する。
また、深夜の騒音や後片付けをしないなどマナー違反が相次ぐ現状に、花火遊びの規制に乗り出した自治体もある。神奈川県は07年4月に条例改正し、県内全域で午後10時~午前6時の花火遊びを禁止。京都府も昨年4月、鴨川の河川敷の一部で打ち上げ花火や爆竹の使用を禁止する条例を施行した。
こうした動きを受け、同協会は07年から「マナーアップ運動」を展開。花火販売店にポスターを張るなど、音や煙で周囲に迷惑をかけないよう呼びかけている。一方、東京都台東区で花火を扱う卸・小売店「長谷川商店」は5月から、打ち上げ花火や連発花火に「音量マーク」を付け始めた。同店で扱う各花火の上空での破裂音を相対評価し、「小さめ」「普通」「派手」の3段階で表示する。同店の長谷川公章社長(42)は「花火は本来、音が大きい方が楽しめるが、江戸時代から伝わる日本の文化を守るために工夫が必要と考えた」と話す。
毎日新聞 2009年7月11日 東京夕刊
家族の同意で子供の臓器提供可能に
2009年7月14日
Uncategorized 脳死, 臓器移植, 子供 コメントする
ようやく改正臓器移植法が成立した。今回ほど党派に関係なく議論が真二つに分かれたケースも珍しいと思う。多くの人は現代医学の要請と息のある遺体を傷つけることへの畏れの間で揺れ動いただろう。
死の定義に関しても、はっきりと「脳死は人の死」と踏み込んだ。これは大きな決断だと思う。それだけ臓器提供を待ち望んできた人々の気持ちが強かったということだろう。
いずれにしても日本は本格的な臓器移植時代に突入するだろう。その技術は十分あるのだから。
脳死は人の死--。死の定義を変え、家族の同意で子どもの臓器提供を可能にする改正臓器移植法が13日、成立した。国会会期末を目前に控え、衆院解散・総選挙の日程があわただしく決まる中、制定から12年を経て法改正が実現した。海外渡航しか命を救えない子どもへの移植がようやく国内で実現することを歓迎する声が上がる一方、心停止後の子どもの臓器提供を経験し、苦悩の日々を送った家族はドナー(臓器提供者)側への配慮を強く求めた。【野田武、高野聡、山田大輔、奥野敦史、江口一】
◇「これで助かる子が」…海外で移植経験05年にドイツに渡航して心臓移植を受けた小学6年の女児(12)の父親(49)=和歌山県在住=は「日本には技術があるのに、なぜ子どもの心臓移植ができないのか疑問だった。国内での移植へ向けて前進した」と成立を喜んだ。
女児は04年8月、拡張型心筋症と診断された。心臓の筋肉の働きが弱くなり、血液を全身に送るのが困難になる原因不明の病気。重症化すれば移植しか治療法はない。
翌月、大阪大病院(大阪府吹田市)に入院し、補助人工心臓をつけた。翌年5月、親族らが募金活動で集めた約7000万円でドイツへ。1カ月後に移植を受けた。
女児は臓器の拒絶反応を防ぐため、免疫抑制剤を生涯飲み続ける必要がある。免疫が低下しているため、学校で風邪がはやった時には登校を控える。刺し身など生ものを避ける制限もある。でもそれ以外は普通だ。「こんなに元気になったのかと、考えられないくらい」という。
「移植でないと助からない子どもがいる。ドナー側の皆さんは、複雑な思いを抱えて決断されると思うが、一人でも二人でもそういう人が出てきてもらえば」と父親は願う。
◇今思う「自分のため」…長男の腎臓提供兵庫県篠山市で小児科医院「すぎもとボーン・クリニーク」を開業する医師、杉本健郎(たてお)さん(60)=小児神経内科=は「脳死判定後も長期間心停止しない子どもの『長期脳死』の症例も報告されているのに、『脳死を人の死』と法で決めてしまっていいのか」と批判した。
杉本さんの長男、剛亮(ごうすけ)ちゃんは85年3月、6歳で交通事故に遭い、脳死状態となった。突然の不幸に混乱する中、脳裏に浮かんだのが「剛亮ちゃんの生きた証しを残してやりたい」という考えだった。
心停止後の腎臓提供を申し出、積極的な延命治療を中止。人工呼吸器を外して容体を見守った。「数分で止まる」と言われていた心臓は約30分間動き続け、徐々に皮膚の色が黒ずんでいったという。腎臓は2人の患者に移植され、杉本さん自身も剛亮ちゃんの死を受け入れたと感じていた。
だがその後、カナダに留学し、子どもの立場からケアに当たる現地の医療体制を知り、自分の意思だけで臓器提供したことに後悔の気持ちが出てきた。「自分は長男の思いを意識せずに提供を決めてしまった。自分の行為は、悲しさを癒やしたいがための自分のための行為だったのでは」と振り返る。
◇「最低限のみとりを」…5歳長男が提供「自分の子や孫が目の前で脳死になっても喜んで臓器提供するんですね、と賛成議員に一人ずつ問いたい」。25年前、5歳だった長男が心停止後に臓器提供に応じた愛知県豊橋市のタクシー運転手、吉川隆三さん(60)はA案可決を家族の電話で知り、声を震わせた。
84年、長男忠孝君が急病で脳死状態となり、心停止後に腎臓を提供した。「他人の体を借りてでも息子を生かしたい」との親心からだったが、「これで良かったのか」と悩む日々が何年も続いた。
吉川さんは臓器提供者(ドナー)の家族同士が思いを分かち合う集いを呼びかけ、「日本ドナー家族クラブ」の00年発足に尽力。家族の心の痛みをケアし支える「ドナー・コーディネーター」の公的組織の設立を訴えてきた。国会審議にも注目してきたが、改正法には期待したドナー家族への配慮は何も盛り込まれなかった。
「米国では大統領夫人がドナー家族の集いに参加するなど、国を挙げて善意に報いる姿勢を示している。しかし日本では『ほったらかし』の状態」と指摘。「突然不幸に襲われ、『一瞬』で判断しなければいけない。肉親の死を受け入れる最低限の『みとり』の時間がほしい。法改正でますます家族がせかされるのではないか」と懸念を示した。
◇賛否両派が会見改正臓器移植法の成立後、賛成、反対両派が国会周辺で相次いで記者会見した。
成立したA案提出者の中山太郎衆院議員らと臓器移植患者団体の代表、移植医らは繰り返し握手を交わし、法改正の実現を喜んだ。「脳死を人の死」とする死の定義を変更することには強い反対もあったが、中山議員は「臓器提供者(ドナー)の家族はいつでも提供を拒否する権利がある。今後の努力で国民の不安は払しょくできるはずだ」と強調した。
一方、「臓器移植法改悪に反対する市民ネットワーク」の川見公子事務局長は「解散・総選挙ありきで、長期脳死やドナーの問題など、重要な論点の審議が短時間で打ち切られてしまった。人間の生と死にかかわる法案がこのような形で成立したことは、後世に汚点を残す」と強く批判した。
小中学生の「家の手伝い」減少傾向に
2009年6月8日
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風呂の掃除でもいいし、ゴミだしでもいいし、小さい弟や妹の子守でもいい。何でもいいから、子供に家の手伝いをさせるってとてもいいことだと思うよ。
なぜか。親が助かる。子供が仕事を覚える。という理由ではないよ。
その小さな手伝いを通して子供が自分がいないとこの家が成り立たないんだという実感を持てること。自分はこの家にとって欠かせない存在なんだという自覚を持てること。これがすべてじゃないかな。
小中生、家の手伝い減る 県教委アンケ 5年前と比較
県教委が作成したパンフレット県教委が県内の小中学生の家庭を対象に「手伝い」について初めて実施したアンケート結果がまとまった。家庭で決められた手伝いがある子どもは46・6%と、5年前の同種調査に比べ14ポイント減少しており、県教委は「手伝いの教育効果について考えるきっかけにしてほしい」と、調査結果を盛り込んだ手伝いを勧めるパンフレットを作成、保護者らに配布した。
家庭教育の現状を把握しようと、昨年9~10月、地域性や学校規模を考慮して選んだ74校の小学2、5年と中学2年の保護者を対象に実施、2280人から回答があった。
子どもの手伝いを決めている家庭は、学年別では小学2年が44・9%、5年が51・0%、中学2年が44・1%。2004年に県PTA連合会が同じ手法で実施したアンケートでは全体で60・5%だった。
手伝いの頻度については、「毎日する」は17・7%、「よくする」が24・0%、「時々する」が52・9%。「しない」は5・3%で、中学2年では8・4%。しない理由として「言ってもしない」ことを挙げる保護者が最も多かった。
テレビやゲームの時間を決めていない子どもほど、手伝いをしないという相関関係も見られた。
県教委社会教育・文化財課の野村ちぐさ社会教育主事は「手伝いによって家族の中で責任を果たすことで自立への自信につながり、家族間のコミュニケーションにもなる。昔は子どもも家の手伝いをせざるを得なかったが、今は意識的に家庭での役割として習慣づけることが必要」と話している。
パンフレットは、調査結果のほかアンケートに寄せられた保護者の体験談などを盛り込み、約1万5000部作成。幼稚園、小中学生の保護者らに配布した。子育てに関する講座などで活用するという。
(2009年6月6日 読売新聞)
所得が低いと子どもを持てない
2009年5月14日
次の記事のグラフがすごいよ。所得と家族保有率の関係を見事にグラフ化している。年収300~400万円ぐらいが分かれ目だろうか。それ以下だと、結婚し子供を持つ人の割合が極端に少なくなる。現実は厳しいね。
バングラデシュの児童労働をとらえた写真展
2009年5月11日
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バングラデシュと言えばムハマド・ユヌス氏を思い出すよ。彼は貧しい農民の女性たちに融資するグラミン銀行の活動でノーベル賞を受賞したよね。底なし沼のような貧困にどう立ち向かうか。彼は一つのモデルを示したと思う。「社会企業家」という言葉を知ったのも彼がきっかけだった。写真展がバングラデシュの社会改善につながるとといいね。
世界最貧国の一つといわれるバングラデシュの児童労働の実態をとらえた写真展が、アイデムフォトギャラリー「シリウス」(新宿区新宿1)で開かれている。写真家の渋谷敦志さん(33)(青梅市)が撮影した約30点。薪を頭にのせて早朝の線路を歩く少女や、たばこ工場で大人に交じって紙たばこを作る少年など、過酷な現実の中でも強く生きようとする子供たちの姿が心を打つ。(三浦邦彦)
渋谷さんが報道写真家を目指したのは高校時代にベトナム戦争の写真を見たのがきっかけ。大学の時には写真修業のため渡ったブラジルで、スラム街のストリートチルドレンの姿など格差の現実を目の当たりにした。以来、フリー写真家としてパレスチナ、エチオピアなどを訪れ、紛争や災害で平穏な生活を奪われた人々の姿を記録してきた。
「国境なき子どもたち」の依頼を受けてバングラデシュで撮影したのは今年1月から約3週間。南アジアにあるバングラデシュは貧しさに加え、洪水やサイクロンなどの自然災害に毎年のように襲われている。
2児の父親でもある渋谷さんがそこで見たのは、悲惨な児童労働の実態だった。排水の中で掃除をする泥まみれの子供らにカメラを向けるのは、胸が痛んだ。
「働く子供たちについて考える第一歩になれば」と話す渋谷敦志さん(8日、新宿区新宿のアイデムフォトギャラリー「シリウス」で)=三浦邦彦撮影しかし、プロの溶接工を目指し工場で油まみれで働く8歳と10歳の少年のまなざしには複雑な思いを抱いた。「働くことは、厳しい現実を生きぬく子供たちの希望でもあるのでは」。仕事後、金属部品で遊ぶ2人が屈託のない顔に戻るのを見て「ほっとした」と振り返る。渋谷さんは「児童労働を否定するだけでなく、働かなければいけない現実を見てもらいたい」と話す。
写真展には、砂まみれになりながら炎天下にレンガを砕く5歳の少女や、真剣な表情でサリーの生地を織る少年などの姿が紹介され、子供の名前と働く理由などのエピソードも添えている。「子供たちが人間としてどう生きているかを見てほしい。自分が現場で感じたとまどいを共有し、児童労働について考えてもらえれば」と話している。
13日まで。日曜休館。入場無料。9日午後2時から渋谷さんのトークを予定。同ギャラリー(電)03・3350・1211。
(2009年5月9日 読売新聞)
アメリカで広がる教育環境の悪化
2009年4月30日
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産業革命時のイングランドで、10歳に満たない子供たちが炭鉱で過酷な労働を強いられていたことを思い出してしまったよ。親は失業。賃金の安い子供が家庭の主要な労働力に。その結果、当時のリバプールの平均寿命が15歳にしかならなかったそうだ。
親の庇護が受けられない子供はストリートチルドレンになるしかない。大国アメリカですら底辺はお寒い状況になってきたね。
不況の影響が子どもにも、高校中退や虐待 育児放棄
* 2009年04月13日【4月13日 AFP】大恐慌以来最悪の経済危機に陥っている米国で、子どもたちもその影響をひしひしと感じとっている。
たとえば、3世代のなかで最悪の景気低迷の中、仕事に就いた若きデメトリ・ウルフマリス(Demetri Wolfe-Maris)くんは、まだたったの10歳。ワシントンD.C.(Washington D.C.)北西部の小学校に通う5年生だ。
1年前に失職した母親のアベビ・ウルフ(Abebi Wolfe)さん(34)は、「息子は近所の人の手伝いで、時給5ドルでコインを数える仕事をしているの。おこづかいをねだる必要がないからと、誇りに思っているそうよ」と語った。
前月、別居している父親も職を失ったことを知ったデメトリくんは、小学校のカウンセラーのもとを訪れた。カウンセラーによると、デメトリくんはとても沈んだ面持ちでやってきて、家族を助けるために仕事が欲しいと相談をもちかけてきたという。
デメトリくんは自宅近くのファストフード大手マクドナルド(McDonald’s)の店舗で働こうと思っていた。最高のハンバーガーとフレンチフライを提供する腕には自信があった。
しかし、カウンセラーはデメトリくんに、まだ10歳のデメトリくんが米国法の最低就労年齢を満たしていないことを伝えた。
■景気と育児の関係
ワシントン・アメリカ・カトリック大学(Catholic University of America)社会奉仕学科のウェンディ・ブルーム(Wendy Blome)教授は、親が解雇されて家庭のストレスレベルが上がると、低年齢の児童は「自分たちが何らかの責任を負っている」と感じる場合があると説明する。
教育に関する米研究機関「Rennie Center for Education Research and Policy」の報告書によると、現在のような不況下では高校の卒業が「将来の成功を確かなものにするため」の最低条件であるにもかかわらず、退学する十代の子どもたちがあとを絶たないという。
また、ブルーム教授は、不況下では、子どもたちが虐待やネグレクト(育児放棄)にさらされる危険性も増大すると述べる。「歴史的に、児童虐待とネグレクトが、失業率と相関する傾向があることがわかっている。一方が上がると、もう一方も上がるのです」
「家出サイト」という落とし穴
2009年4月27日
はじめて聞いたよ、「家出掲示板」。ちょっと家出したいって書き込めばすぐ反応が返ってくるらしい。当然ギブアンドテイクだから、牙をむき出しにした男たちに何を要求されても文句は言えない。それでも少女たちは宿泊できる場所を求めてさまよう。もはや、学校へのケータイ持ち込み禁止どころの話じゃないね。
携帯電話の小さな画面に、少女たちの「SOS」の叫びがあふれていた。
「誰か助けて。お金もう200円しかないです」「1週間ぐらい泊めてくれる方いませんか」「ある程度は覚悟してます」――。
携帯サイト上に無数にある「家出掲示板」。家出をしたい少女と、少女を家に泊めたい男、いわゆる「泊め男(とお)」をつなぐ。それはあまりに危険な「出会いの場」だ。
◇
掲示板を利用していた少女に、東京都内の駅前で会った。長い付けまつ毛に濃いアイライン。16歳という。白いケータイをちょっと持ち上げ、「コレがある限り、泊まる場所が見つからない気はしないよ」と笑う。「『家出したい』って書き込むだけで、すごい返信くるもん」。埼玉県の自宅にはもう11か月間帰ってない。
不在がちな父親と、不満のはけ口を子供たちに向ける母親。そんな家にいるのが嫌で、初めて家を飛び出したのは中1の時だ。だが、当時は行くあてもなく、数日後には家に連れ戻された。変わったのは、家出掲示板の存在を知ってからだ。
掲示板で泊め男を見つけると、段ボール4箱分の荷物を着払いで送る。関東一円から新潟、愛知にも行った。1か所に2週間から1か月。嫌になったり相手の都合が悪くなったりすれば、また次の泊め男を探す。掲示板で「一緒に行動しませんか?」と仲間を募り、「いい条件の泊め男がいたら、情報交換してみんなで使い回す」とも言う。
だが、待っていたのは、そんな幼い知恵ではコントロールできないほどの暴力の世界だった。
昨年12月には、埼玉県の20歳代の男に「家賃分、働け」とホテル街に連れて行かれ、客を取らされた。逃げるように移った千葉県の男の家では1か月以上軟禁され、毎日のように複数の男から暴行を受けた。腕と太ももに残る傷跡。逃げようとして見つかり、「罰」としてナイフで刻まれたという。「もう水着になれないね」。それでも、少女は家に帰るつもりはないという。
警察庁によると、1年間に補導される未成年の家出人は昨年、10年ぶりに増加に転じ、前年比175人増の4536人となった。少年問題に詳しい日本女子大の清永(きよなが)賢二教授(社会心理学)は「家出掲示板は思春期なら誰でも抱く、軽い家出願望を実現させてしまう。家出は今や一部の子供だけでなく、普通の子供たちの問題」と警告する。
児童買春の温床とされてきた出会い系サイトへの規制が強化されたのは昨年12月だ。2007年時点で5000前後あるとされた出会い系サイトの届け出数は今年2月末時点で2527に。だが、都内のサイト運営会社の担当者(29)は「出会い系サイトが減っても、利用者は規制対象外のサイトに移るだけ」と指摘する。「家出掲示板も実質的には出会い系。出会いの場が法の網の外に移り、実態はむしろ見えにくくなった」
(2009年4月25日03時09分 読売新聞)
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