野田聖子インタビュー「自民党は少子化を解決できない」

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広野 彩子(日経ビジネス記者)
いったん増えかけた出生数が2009年に再び減少し、少子化がさらに進んだ日本。平均して女性が生涯に産む子どもの数を表す合計特殊出生率が1.57になった「1.57ショック」から20年、このトレンドはずるずると進行してきた。関心も高まり、様々な施策を講じながら、少子化はなぜ止まる気配がないのか。自民党で長年、少子化問題に取り組んできた野田聖子衆院議員に聞いた。
(聞き手は日経ビジネス記者 広野彩子)
―― 2006年から少し反転したとはいうものの、自民党政権時代、長い間少子化が進み続けたのはなぜでしょうか?
野田 少子化って、今も日本の中心的な課題ではないですよね。言葉は頻繁に出るけれど、少子化担当大臣が単独で権限を持っているかというとそうではない。国会で、子ども手当のいやらしさについての議論はあっても、少子化全般への議論をしているわけではない。経済界でも、取り組んでいるのは大企業の一部です。
肝心なのは企業の9割を占める中小・零細企業ですが、ここでまったくやっていない。大企業だって経団連・経済同友会で女性の幹部はゼロですから、口では色々言うけれど、心ここにあらずでは、というのが私の実感です。10年前に比べれば、男の人も少子化を口にするようになったという程度です。
自民党は本気の少子化対策には邪魔な政党だった
―― この問題については、世代間の価値観の差も激しいですね。
私なんか、上の世代の価値観を押し付けられる政党にいるので、死にそうですよ(笑)。
この国はずっと、自分の子どもは自分の家で育てろという価値観でした。何より、子どもには票がないけれど、高齢者には票がある。社会保障費で、これまで高齢者に使ってきたお金と子どもに使ってきたお金を見てください。あまりに違う。少子化対策なんてしていないに等しい。パイの大きさの差で言うと、児童向けはほとんどおまけレベルですから。
この国は年寄り天国です。でもそういう認識が国民にもなく、子どもにほとんどお金を使っていないことは、広く知られてこなかった。
子ども手当は、政権交代の導火線の1つでした。過去10年、自民党は若年対策をしていなかったし、子どもを産みたい人に対するエールもなかった。政権交代は仕方がない。悔しいけれど私も、頑張っても抜本的なことは出来ませんでした。
自民党が与党のままだったら少子化対策は破綻していたから、民主党のお手並み拝見です。本気で少子化対策をするには自民党は本当に邪魔な政党でした(笑)。自民党の根本思想は、「(少子化は)女性のせいだ」というものです。

経済との関連性などが分析できていなかった上、少子化でもしばらく経済成長率が下がらず、ずっと右肩上がりで来た。それを経験してきた自民党は「少子化が経済を傷めている」という認識を持たずにきた。だから、単なる女のわがままだと考えたのです。

人の数だけなら、移民を入れればいいですからね。移民を入れた国の内情がどうかはなかなか表立っては議論しづらい。

子どもがいなくても経済は大丈夫という意識の中で与党を経験し、少子化が国を破綻に導く要因の1つだという発想に、なかなか切り替えられなかった。ただ、日本の社会保障の負担は若い人依存なので、それが維持できないのが恐怖になってきました。

―― 「少子化は女性のせい」という意識は、日本の今の意思決定層の年代に蔓延していませんか。

政治だけでなく、経済界すべての業界に及んでいます。でも長寿国家ですから、その人たちがいなくなるのを待っていられません。待っていたら、子どもがますますいなくなる。だから、今どうにか頑張らなくてはいけない。

まずは民主党に、夫婦別姓が実現出来るかどうかです。子ども手当は今いる子にあげるお金ですが、少子化は子どもを増やす必要がある。子ども手当では子どもは増えないでしょう。高学歴・高所得の女性から生まれにくいのが日本の特徴で、そこが一番の問題点なのに改善されない。

フランスは子ども手当の前に、結婚制度を変えた

フランスでは子ども手当をあげたら子どもが増えた、と鳩山総理は言っているけれど、フランスではその前に結婚制度も変えた。子どもを作るのに結婚ありきではなくなり、恋人でも同棲でも嫡出子としての権利を与えるので圧倒的に増えた。

フランスで生まれている子どもの4割が法律上、シングルマザーです。日本は1~2%。この差が大きいことが分かっていない。

少子化対策は、「ありとあらゆること」をしなければだめだと思っています。夫婦別姓はその「あ」程度です。自民党政権では、それすらだめでしたから。

―― 夫婦別姓は、少子化対策でそんなに大きいファクターなのですか?

結婚の多様化を進める要素です。ようは、この国は結婚しないと子どもを産まない国で、子どもを生む大前提は結婚です。

しかし結婚は同姓でなければいけないというルールから外れた人もいるわけで、そういう色々な結婚の形を認めることは、恒常的に子どもの数を増やす可能性がある政策なのです。

結婚しなくても子どもを産んでも大丈夫なら、インセンティブになると思います。結婚しない限り子どもを産まないのなら、結婚の多様化を考える。フランスもそれで子どもが増えた。日本では今でも、シングルマザーだと少し白い目で見られる。それがフランスにはなく、むしろ主流です。

今は理屈じゃなく、ありとあらゆる手立てを使って、去年より1人でも子どもを増やす努力をしなければいけない。私は、思い切って母体保護法に手をつける、つまり中絶禁止までコミットしてもいいぐらいの気持ちです。

例えば私もかかっていた不妊治療は、助成金が出ます。でも体外受精児は新生児約100万人のうち年間に2万人弱です。

一方、1年間の中絶件数は公称で20数万人と言われています。保険適用外なので実際には2~3倍近い堕胎があるのではないかと、NPO(非営利団体)法人などが言っています。変な話、これを禁止したら、産まざるを得ない人が出てくる。

中絶の厳格化と、ピルの自由化を同時に進めよ

もちろんこれは相当極端な話で、現実には難しいです。私が言いたいのは、それぐらい「えぐい」テーマにしないとだめだと言う事です。今は、まだ議論がきれいごとで終わっています。

でも即効性を求めるなら、20万人のうちもし半分が中絶できなければ、10万人が生まれてきますよね? そういう極端な議論もひっくるめた、本気の、包括的な議論が必要だと言いたいのです。

でもそういう真正面の議論は出来ない。自民党はずるくて、「中絶は女性の権利だ」と言って逃げていた。でも本来、女性の権利はちゃんと避妊できることで、中絶できることではない。問題をすり替えている。

中絶を厳格化するのと引き換えにピルの自由化をしたら、適正に子どもが生まれてくるでしょう。でもなぜかしていない。ピルが認可されるまでに数十年かかりました。バイアグラは1年ぐらいで認可されたのに(笑)。

少子化は、今ないものを作ること。保育園を作るなど「今いる人」向けの対策を施しても増えません。

―― しかし保育園がないとか、仕事と両立が大変とかで、産む前から怖気づいてしまう面もあります。そこで一部の企業では今、大量に辞められるリスクがあるので、子育て支援に取り組み始めていますね。

ファミリーフレンドリー(※)はもはや義務にする必要がありますね。

※従業員が、仕事と育児・介護などの家庭責任を両立させながら働くことができるよう様々な施策を実施すること

最初は大変かもしれないけれど、結果としていい人材を残すことで、生産性が上がればいい。米国の大手企業なんて当たり前で、いい人材のために託児施設なければ始まらないという考えです。特にIT(情報技術)系企業に多いです。

―― その意味では、企業内保育所も増え、5年前に比べれば日本の大企業も少しずつですが変わってきました。

そうですね。地方の中小企業でも共同組合形式などで、同じ地域の企業体がお金を出資し、そこで働いている人が使えるものにしたらいいのではないでしょうか。

働く女の人が、子どもが生まれ、子育てとの両立ができなくなって辞めると結局は失業保険をもらう。それだったら、雇用を維持してもらった方がいい。そのお金を集積させ、保育施設を10社で1カ所程度持つ。

支える人に報われるオプションを

現場レベルの意識改革も必要です。いざお腹が大きくなって休めるようになっても、現場では独身の女性に負担がかかり、軋轢が生まれる。それは上司や経営者の責任です。負担を引き受ける社員にはボーナスを与えるなど、何らかの手当てをしなければいけません。

「職場で支えよう」ときれいごとを言い、午後3時で帰宅する人の後始末を独身の女性が引き受け、何も見返りがない。日本の経営者は9割以上が男性なので、この心境を想像できない。後始末を引き受ける人が、ラッキーだと思うオプションをつけなければいけません。

もう世の中を、男女の役割分担がない前提で考える必要があります。そしてそれが企業にもメリットがあるようにする。すべての人が働く前提で、親が子どもと仕事に向き合える環境を、企業が整えられるかどうかにかかっている。

―― ところで雇用保険から支給される育児休業給付金は、給料の半分です。

男性の育児休業が取れないのも原因はそこですよ。どっちが取るかと考えたら、普通、男性の方が給料多いですから、それが減らされるよりは女性が、という選択になります。逆に満額だったら、男性が取ってくれた方がいい。

すなわち日本では子どもを産むと“貧乏”になるのです。逆にフランスは産むと金持ちになる。大家族割引みたいな感じの特典がある。そんなことは、関心のある人たちはとっくに勉強済みで、あとは実現する人がいるかどうかなのです。

―― 義務と同時に意欲を引き出すことも大事だと思います。フランスでは出産して育児をし、かつ仕事をしているいいモデルが、政治にも企業にもいる。

橋本聖子議員に「産むなら辞めろ」と抗議した国民

私、もうすぐ50歳になります。私の前の世代は、「女として何もかも犠牲にして頑張りました」という人が尊敬され、土井たか子さんとか、市川房江さんのように生涯独身で政治に身を捧げた人がロールモデルでした。「それはないだろう」と思う。変えたいけれど、実は、この国の人って厳しいのです。

10年ほど前、橋本聖子参院議員が妊娠した時、「仕事を辞めろ」という抗議文がたくさん届いた。全国民、男女問わず。それもあって、彼女は産後5日で復帰した。国民には女が男並みに仕事するなら子どもを産むなという価値観が強かった。

―― 支援する声はなかったのですか。

その時はなかったようです。でも、2009年に現職閣僚でありながら2人目を妊娠した小渕優子衆院議員の時は、支援と抗議、半々ぐらいだったそうです。情報を伝えるマスコミも意思決定が男性主導ですし。政治もマスコミも一見平等に見えて、実は全然違うでしょう?。

―― 男性の官僚にも問題意識が高い人がたくさんいるけれど、目立ちません。

育児休業を取ると出世する北欧

出世している人は育児休業を取っていませんから。育児休業取った人が事務次官になる社会でなければいけない。

例えば、官僚で育児休業を取り、最近、横浜市副市長になった山田正人さんが経済産業省に戻って事務次官になれたらいいですね。子どもが生まれると給料が上がったり、昇進したりしないと、単に「立派な人だな」で終わってしまうだけです。

―― 北欧では男性が育児休業を取っても、普通に昇進・昇格するらしいですね。

そう。日本は逆ですね。「男のくせに育休取りやがって」って陰で言って終わり。男性が問題意識を持ってくれないとね。女性にはいくらでも産みたい、と思っている人も多いのです。私だって今からだって産んでもいい。

育児に熱心な男性たち、すなわち「イクメン」とかが、もっとトレンドになるといいなと思います。イケメンのイクメンパパを表彰するイクメン大賞とか、日経BP社で主催したらどうですか?(笑)。

試行錯誤で何でもやらないとダメな段階にきている

今の60代、70代のおじさんたちが「えええーっ」と仰天するようなことをしないと、少子化は止まりません。少子化を加速させてきたのはこの人たちです。増やすなら逆を行く。

今の若い世代は、共働きでなければ生活していけません。民主党がそれに向けて抜本的に対策できるかというと、自民党ののれん分けみたいな人がたくさんいるから、そこまではできないでしょう。でも何でもあり、少子化対策にタブーなし、というのがどの党でも大前提だと思います。

共働きが増えてきた社会では、「育児は家庭だけで」という価値観を変える必要がある(写真:村田和聡)

例えば、新築マンションの1階には保育施設設置を義務付けるのも1つのアイデアです。今まではやらなかった事を、とにかく試行錯誤で何でもやらない限りだめ。放っておいたらすべてが終わってしまう。

歴史的に人口が減って栄えた国はないと言われます。ローマ帝国も人口が減って滅びました。正直言うと、こんな議論を今さらしているようでは、手遅れです。この10年が勝負だったと思います。内心忸怩たる思いがあります。

生き残りをかける大学

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18歳人口はピーク時の4割減!

大倒産時代に突入した「大学」を多角的に浮き彫りにする
『週刊ダイヤモンド』

2009年に入って、5つの大学が募集停止に追い込まれました。

過去10年間、大学の経営破綻は3校しかありません。この5校の破綻・廃校が決まったわけではありませんが、それでも異例の事態であることに変わりはありません。

今、それほど大学経営は窮地に立たされています。それもそのはず、1992年にピークを迎えた18歳人口は、毎年3%平均というすさまじいスピードで減少してきました。

今後10年間は、ピーク時の4割減の120万人で安定的に推移するものの、一方で大学自体の数は逆に増えており、再編・淘汰は必至です。

編集部では、そんな大学の実態を徹底調査、全国立大学・私立大学の売上高、最終損益、総資産データを入手し、ランキング化しました。大学の規模・収支を反映させたランキングは本邦初です。

そんな状況下で、なぜ大学は増え続けたのでしょうか。

18歳人口のピークであった92年に523校あった4年制大学は、09年度には773校に達しています。その背景に見え隠れする、天下り先を確保したい文部科学省の思惑を暴きます。

さらには、全入時代に危機感を抱く短期大学・専門学校を経営する学校法人も、大学設立に躍起になっています。

生き残りをかけた大学間競争は、必ずしも健全なものとはなっていないようです。たとえば、昨年のリーマン・ショック以降に注目された、資産運用の大損失。神奈川歯科大学に至っては、元理事の逮捕にまで及びました。

多くの大学がハイリスク投資に手を出したのも、経営環境の悪化が理由でした。商品の知識はほとんどなく、いかに杜撰な運用が行なわれていたか、その実態を浮き彫りにします。

それだけではありません。各大学は、学生獲得のためにこぞって「AO入試」を導入しています。学力試験を行なわず、面接試験などで合否を判定するというものですが、なかにはオープンキャンパスで模擬面接を受けた高校生に、その場で「仮合格証」を渡す大学すらあるようです。

今や、一般入試で大学に入学する学生は5割にもなりません。その結果、大学は学生の学力低下に悲鳴を上げています。学生が茶髪をやめたら1万円を支払うという案を真剣に議論したという大学や、学生のプライベートのスケジュールをネット上で管理する大学さえあるほど。

個別大学では、東京大学をはじめ、100年を超えるライバル対決を繰り広げる早稲田大学vs慶應義塾大学、日本最大のマンモス大学である日本大学にフォーカスしました。

そのほか、ブランド力がなくても、独自の取り組みや決め細やかな教育体制によって就職実績を出す大学も数多く紹介します。これらの事例には、多くの大学が学ぶべき「生き残るヒント」が隠されていそうです。

本誌でしか読めない最新事情、ランキング満載。あらゆる角度から大学の「現実」を浮き彫りにする総力ワイド特集です。

詳細については、誌面をご覧ください。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 池田光史)

フランスの子育て支援

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【フランスの子育て支援】(上)目的は国力維持 多種多様の給付

2009.12.11 08:13
先進国はどこも少子化に悩んでいますが、フランスは政府のてこ入れで出生率に歯止めがかかった国として注目されています。子育て関連給付だけでも「家族手当」「家族補足手当」「家族援助手当」「乳幼児迎え入れ手当」など多種多様です。

フランス人は普仏戦争でプロシアに負けたのがトラウマのようで、「子供を3人以上持つことが国の持続可能性を高める」と考えています。このため、第3子優遇が明確。「家族手当」も第2子は約1万5000円、第3子からは所得制限がなくなり、額も2万円に上がります。

現地調査で30代の失業中の女性にヒアリングをしました。3人の子供がいて、「子供のおかげで政府から手厚い給付が受けられる。子供がいなかったら生活は不安だと思う」と話していました。

社会的にも「子供は公共財。社会を担う子供を育ててくれるのだから、支援は当然」という認識。税負担も大きいですが、「人口が増えれば、将来、確実に税収が上がるのだから先行投資だ」と寛容でした。

民主党の子ども手当が実現しても、日本の子育て支援は欧州に比べて依然、低水準です。ただ、私は、手当は現金よりバウチャー(引換券)がいいと思います。鳩山政権は経済効果も狙っていますが、対象が中学3年までなら、お金のかかる高校、大学に備えて貯蓄に回り、景気対策にはなりません。

子育てサービスは成長産業。バウチャー方式で保育にしか使えないようにすれば、産業育成にもなり経済が活性化します。(談 渥美由喜・東レ経営研究所研究部長)

【フランスの子育て支援】(中)高所得・子だくさんほどメリット
2009.12.18 08:00

フランスの働く女性には、高キャリアで子だくさんという人が珍しくありません。社会党の大統領候補だったセゴレーヌ・ロワイヤルさんは4人の子を育てており、クララ・ゲマール元対仏投資庁長官は8人の子だくさんです。

家族手当がどちらかといえば低所得者対策なのに対し、高所得世帯をサポートするのが「N分N乗方式」と呼ばれる税制優遇策です。夫婦の課税所得を合わせ、子供が1人なら2・5、子供が2人なら3で割り、おのおの基礎控除に当たる額を引き、累進税で税額を出します。同じ所得なら子供が多いほど税負担は少ないので、「独身課税」とも言えます。日本の扶養控除方式に比べても、高所得者にメリットが大きい仕組みです。

石油系会社勤務の夫と製薬会社勤務の妻というご夫婦に取材しました。養子も含めて8人を育てていて、世帯収入は5000万円超ですが、「課税されない」と言っていました。

子供が8人と聞くと驚きますが、社会的な立場の高い人は子育てを現役世代の義務と考えています。そういえば、米国のリチャード・アーミテージ長官も、アジア系・アフリカ系などの養子も含め10人くらい子供を育てていましたね。「子育ては社会的な責務だ」と話しているのを読んだことがあります。

背景には、低所得の人だけが子だくさんなのは望ましくない、社会で活躍する能力の高い人にはたくさん子供を産んで育ててほしいという考え方があるようです。それがひいては国力につながると考えているのです。(談 渥美由喜・東レ経営研究所研究部長)

大学の「大倒産時代」特集

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18歳人口はピーク時の4割減! 大倒産時代に突入した「大学」を多角的に浮き彫りにする

2009年に入って、5つの大学が募集停止に追い込まれました。

過去10年間、大学の経営破綻は3校しかありません。この5校の破綻・廃校が決まったわけではありませんが、それでも異例の事態であることに変わりはありません。

今、それほど大学経営は窮地に立たされています。それもそのはず、1992年にピークを迎えた18歳人口は、毎年3%平均というすさまじいスピードで減少してきました。

今後10年間は、ピーク時の4割減の120万人で安定的に推移するものの、一方で大学自体の数は逆に増えており、再編・淘汰は必至です。

編集部では、そんな大学の実態を徹底調査、全国立大学・私立大学の売上高、最終損益、総資産データを入手し、ランキング化しました。大学の規模・収支を反映させたランキングは本邦初です。

そんな状況下で、なぜ大学は増え続けたのでしょうか。

18歳人口のピークであった92年に523校あった4年制大学は、09年度には773校に達しています。その背景に見え隠れする、天下り先を確保したい文部科学省の思惑を暴きます。

さらには、全入時代に危機感を抱く短期大学・専門学校を経営する学校法人も、大学設立に躍起になっています。

生き残りをかけた大学間競争は、必ずしも健全なものとはなっていないようです。たとえば、昨年のリーマン・ショック以降に注目された、資産運用の大損失。神奈川歯科大学に至っては、元理事の逮捕にまで及びました。

多くの大学がハイリスク投資に手を出したのも、経営環境の悪化が理由でした。商品の知識はほとんどなく、いかに杜撰な運用が行なわれていたか、その実態を浮き彫りにします。

それだけではありません。各大学は、学生獲得のためにこぞって「AO入試」を導入しています。学力試験を行なわず、面接試験などで合否を判定するというものですが、なかにはオープンキャンパスで模擬面接を受けた高校生に、その場で「仮合格証」を渡す大学すらあるようです。

今や、一般入試で大学に入学する学生は5割にもなりません。その結果、大学は学生の学力低下に悲鳴を上げています。学生が茶髪をやめたら1万円を支払うという案を真剣に議論したという大学や、学生のプライベートのスケジュールをネット上で管理する大学さえあるほど。

個別大学では、東京大学をはじめ、100年を超えるライバル対決を繰り広げる早稲田大学vs慶應義塾大学、日本最大のマンモス大学である日本大学にフォーカスしました。

そのほか、ブランド力がなくても、独自の取り組みや決め細やかな教育体制によって就職実績を出す大学も数多く紹介します。これらの事例には、多くの大学が学ぶべき「生き残るヒント」が隠されていそうです。

本誌でしか読めない最新事情、ランキング満載。あらゆる角度から大学の「現実」を浮き彫りにする総力ワイド特集です。

詳細については、誌面をご覧ください。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 池田光史)

「人工中絶大国」の韓国

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「年間新生児数45万人、人工中絶は35万件」

中絶は誰もが知っているが、口にはしない「不都合な真実」だ。韓国は年間35万件の人工中絶が行われている「中絶大国」(2005年保健福祉部調査による)。年間の新生児数45万人に劣らぬ数が、違法な手術により生まれる前に消えているのにもかかわらず、これが取り締まられたり、告発されたりすることはない。

女性は望まない妊娠の痕跡を消すため、あるいは胎児に異常があるという理由で、簡単に「中絶産婦人科」を訪れる。医師は「妊婦の意向」を理由に、または収入を得るためにこれをいとわない。

こうした中、若い産婦人科医が中絶根絶運動のために立ち上がった。30-40代を中心に産婦人科医約680人が加入する「心から産婦人科を考える集まり」(GYNOB)の医師らは、近く違法な中絶の中止宣言を対外的にアピールするとしている。産婦人科医の間で中絶根絶運動が本格的に展開されるのは初めてのことだ。

このニュースが伝えられると、産婦人科医師会のホームページでは大騒ぎになった。「業務妨害だ」という声や、「賛同する」という声が上がっており、さまざまな意見が飛び交っている。

GYNOBは正常ではない方向に流れつつある産婦人科の医療政策を正すため、若い医師が集まり、昨年12月に結成された団体だ。産婦人科開業医は合計約4000人いるが、そのうち約680人が参加しており、決して少ない数ではない。彼らは今後、中絶根絶キャンペーンを展開し、自浄努力と共に違法な中絶を行っている産婦人科医の告発運動も起こす方針だ。

この集まりの先頭に立っている産婦人科医3人が討論を行った。産婦人科医院を開業しているシム・サンドク院長(49)、チェ・アンナ院長(43)、そして匿名希望の産婦人科専門医A医師が討論に参加し、中絶に鈍感な韓国社会を告発した。

■中絶に鈍感

「インターネットのポータルサイトなどには、中絶手術をする病院の広告が堂々と出ている。妊娠した女性が主に夜、『中絶病院』を検索するのを利用し、夜のみ広告を出している」

「一部には妊娠中絶専門病院とアピールする産婦人科もある。中絶はますます企業化されている。企業型病院が中絶患者を奪っていくと妬む医師もいる」

「薬による中絶ができると宣伝しておきながら、抗ガン剤を妊婦に投与するケースも多い。子宮外妊娠など特殊な場合にだけ使われる抗ガン剤療法を、一般的な妊娠中絶にも使用しているものだが安全性が検証されておらず、危険をはらんでいる」

「政府が出産奨励のため妊婦に病院診察費として支給しているバウチャーカード(20万ウォン=約1万5000円相当)を、中絶を打診するための診察費用に使うこともある。国民の税金で中絶を支援することになるのだ」

「社会全体が中絶をとても簡単に考えすぎている。胎児の超音波写真で指が6本あることが判明すると、『中絶してほしい』と言われる。出産し、指の形成手術をすればいい話なのだが。一度手術すれば治る先天性心臓病の胎児も『おろしてほしい』と言う。『妊娠していることに気づかずに風邪薬を飲んだから』と言って、中絶に執着するケースもある」

「患者の中には司法試験に合格した女性や、検事の妻もいる。中絶できないと言うと、『診療拒否するの!?』と責める女性もいる。」

「人に隠して中絶するため、妊婦の体に対する危険性が十分にチェックされないまま手術が行われがちになる。よって、医療事故に至るケースもある」

■違法な中絶は両成敗されるべき

「違法な中絶を取り締まらないため、中絶しようとする妊婦も『中絶嘱託罪』で処罰の対象になるという事実を知る人は少ない。ほとんどの産婦人科医は『たたけばほこりが出る』犯罪者予備軍だ」

「1回30-40万ウォン(約2万3000-3万円)かかる中絶手術は、病院収益の大部分を占める病院も多い。病院のある一方では妊娠したいと不妊手術し、他方では妊娠中絶をしているのが韓国の産婦人科の現状だ」

「産婦人科医は、出産の診療報酬点数が低いため分娩(ぶんべん)室を閉鎖しなければならないなど、間違った医療政策のため不当な待遇を受けているが、中絶による『原罪意識』があるため政府に抗議もできない。中絶は産婦人科医にとって『毒入りキャンディー』だ」

「実はわたしも以前、中絶手術をしたことがある。そのため、職員や患者に脅されたこともある。違法な手術に目をつぶるから対価をくれというのだ。こちらに道徳的な欠如があったため、これまで黙っているしかなかった」

■「高妊娠・低出産」社会

「中絶手術の取り締まりをしても、母子保健法で例外として規定されている5種類の項目を準用し、ほとんどは起訴猶予や宣告猶予としてうやむやにされる」

「一部の女性団体は、『中絶は女性の幸福追求権』と訴えるが、どのような場合においても妊娠や出産により社会的差別を受けたり冷遇されたりしないようにするのが真の女性の幸福追求権だと思う」

「中絶しようとしている未婚の母を説得し、出産させるケースも多いが、10人中9人は出産したことを後悔していない。『ありがとう』と涙を流す。生命の誕生は便宜という物差しでは測れない。一方、中絶した後にうつ病にかかり、自殺を図る女性も見てきた。果たして、どちらが女性の幸せなのか、考えてみる必要がある」

「簡単に中絶できるため、まるで公式のように『未婚の母・胎児に異常があるなら中絶』となっている。米アップル社スティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)の母は未婚だった。先進国では自信にあふれた人生を送る先天性の障害者も多いが、韓国ではあまり見られない」

「政府や市民団体には一部の中絶を合法化しようとする動きがある。妊娠中絶認定病院や妊娠中絶相談制度の導入も検討中だという。『不都合な真実』から脱し、正々堂々としたいのだ。しかし、それでは現在の『高妊娠・低出産』状態を脱出することはできない。出産自体が得になる社会を目指すべきだ」

「まず、中絶手術を行う産婦人科医の反省と自浄努力なしには絶対に根絶できない。避妊教育の活性化や、やむを得ない場合は中絶を合法化しようという論議は、その次の問題だ」

キム・チョルジュン医学専門記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

日本と韓国「生涯独身」への評価で差

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「生涯独身は不幸」韓国56%日本35% 結婚観

生涯独身を不幸と思う韓国に対し、日本はそう感じない-。神戸山手短期大(神戸市中央区)が日韓の若者約1200人を対象に結婚の意識調査をし、結果から日韓の結婚観の違いが浮き彫りになった。家事を妻がする意識が強い日本に対し、韓国は男女平等派が多いなど、伝統的価値観と現代の生活様式との間で揺れる両国の若者の姿も見て取れる。(広岡磨璃)

調査は、同短大が文部科学省の支援を受けて進める教育プログラムの一環。昨年秋、関西と岡山県の高校・大学生約500人と、ソウルの高校・大学生約660人に対して文書でアンケートをした。男女比は両国とも女性が7~8割だった。

日韓両国とも結婚は約8割が「したい」と回答。日本は「ある程度の年齢までには結婚したい」が過半数を占め“適齢期”願望が強いが、韓国は「理想的な相手が見つかるまでは結婚しなくてもいい」が最多だった。

一方、生涯独身という生き方を不幸と考えるのは韓国が56%に対し、日本は35%。多様な家族のあり方に日本の方が寛容という結果となった。

男女平等観では韓国が進歩的。理想とする結婚生活を尋ねたところ、収入や家事を「夫・妻が同程度に負担」という考え方が韓国では過半数を占め、日本を大きく上回った=表。

同短大の土井茂桂子(しげこ)講師は「両国の若者が昔ながらの価値観と現代的な考え方との間で揺れ動く様子がうかがえる。この揺らぎが非婚化、晩婚化の一因にもなっているのでは」と分析している。

(2009/09/25 14:19)

新政権の少子化対策は?

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反響特集 安藤哲也NPO代表と語る
2009年9月20日

クロストークのメーンテーマの一つが少子化対策。小渕優子前少子化担当相が設置した「ゼロから考える少子化対策プロジェクトチーム」メンバーを務めた勝間さんと安藤哲也さんが、新政権への期待と注文について語り合った。【構成・志摩和生、浜田和子】

◇仕事と家庭、両立支援を 少子化対策、若者の雇用改善から

安藤 喫緊の課題は待機児童問題の解消。本来自治体の責任ですが、国が本気で解決していくという姿勢を見せてほしい。民主党のマニフェスト(政権公約)に非常に心強い政策が載っていました。有言実行を期待しています。

勝間 少子化対策は、総合的な経済対策と不可分です。でも、民主党の政策には、経済のパイを大きくしようという意欲が感じられません。子ども手当をどんなに配ろうとも、若者の雇用が失われていては消費拡大効果は限定されます。円高対策も必要ですが、民主党からは円高容認の発言が聞こえてきます。そこが一番の不安です。

安藤 男性も子育てに参加できるようにするため、長時間労働を是正してほしい。フランスの少子化が改善した一番の要因は法定労働時間を週35時間にしたことだと言われています。カナダが02年に政府主導で父親を家に帰す大キャンペーンを展開しました。日本も年間総労働時間を例えば2000時間と決めて、それに向けて努力していくようにしないと。

勝間 子育てには、お金だけでなく「時間」も必要。「ワーク・ライフ・バランス」の実現が課題ですが、民主党のマニフェストには数値目標がなかった。お題目だけなら自民党もずっと言っていたのに。

一方、民主党のマニフェストは、配偶者控除の廃止をうたっています。これが実現すれば、「働かないと税制優遇を受けられる」ということがなくなり、男女共同参画の面でも非常に大きい。いま共働き家庭の出生率は0・5と言われているから、それが1とか2に回復したら大変な前進。共働き家庭の方が専業主婦家庭より多くなったわけですから。

安藤 自民党の家族政策は、女性を家に閉じ込めるものでした。これからは女性も仕事で自己実現でき、出産・育児で仕事をあきらめなくてもいい社会になるといいですね。そうすれば男性も自由に家事や育児ができる社会になるはずです。そのためにも、男性がもっと育休をとれるようにしてほしい。昨年度の男女の育休取得率は女性90・6%に対して男性1・23%。これをやはりフィフティーフィフティーにしたい。

勝間 子育ての男女分担という面からは、少子化相に男性を起用してほしいですね。

安藤 それはあります。なぜ子育て関連は女性と決めているのでしょうか。新しく閣僚になった男性議員には、1週間でも保育園とかで研修してもらって、子育てがいかに大変か体験してほしい。若い男性議員には、果敢に育休もとってほしい。

勝間 民主党のマニフェストはいくつもいいことを打ち出していました。子ども家庭省の創設には賛成だし、公立高校の実質無償化もぜひやるべきです。けれど、学校を出ても就職口がない現実をまず変えないと。将来への希望がなければ若者は子供を産もうという気になりません。若者に冷たかった自民党の施策をチェンジするよいチャンス。しつこいようですが、若者の雇用を改善し、所得を増やす景気対策が、いま最善の少子化対策です。

安藤 今回の政権交代が、個々人の生き方をチェンジする機会になることを期待しています。少子化対策に時間的余裕はあまりありません。だから新政権に対しては批判ばかりでなく、子供と同じで、むしろほめて育てたい(笑い)。同時に子育てに関して、政治に何もかも期待するわけにもいきません。これまで家のことを妻に丸投げしてきた男性は、自分から育児や家事にかかわってほしいですね。

フランスの子育て支援

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子育て支援 フランス 多い選択肢 出生率増
2009年8月23日 朝刊

フランスには、きめの細かい「家族手当」があり、少子化に歯止めをかける一助になっている。ただ、景気低迷の中で見直しの動きもある。

「子どもを産みやすく育てやすい国だと満足しているわ」。パリ近郊の主婦ナタリー・バレさん(35)がうなずいた。内装工の夫(35)の月給は千四百ユーロ(約十八万九千円)。ナタリーさんがベビーシッターで得るアルバイト代が、月に百八十ユーロ。「それだけだったら、とても暮らしていけない」(ナタリーさん)が、八歳から十四歳まで三人の子どもたちへの手当計四百七十四ユーロ(約六万四千円)を全国家族手当金庫から毎月受け取ることができるからだ。

年一回の新学期手当(子ども一人二百八十ユーロ)なども合わせると、家計の四割を家族手当で賄っている計算になる。夏の休暇は大西洋岸で一カ月間のキャンプを楽しんだ。

金庫によると、家族手当は第一次大戦後の人口減を受け一九三八年に始まり、第二次大戦後に本格化。第一子よりも第二子以降を優遇するのが特徴だ。

所得にかかわらず、二十歳未満の子どもが二人いる家庭には百二十三ユーロ(約一万六千六百円)、三人なら二百八十二ユーロ、四人以上いれば一人百五十八ユーロを毎月支給。中高生には一人三十四~六十一ユーロを上乗せしている。所得に応じ、出産時の手当(八百八十九ユーロ)などもある。

育児休暇も第一子は半年間に限定されているが、第二子以降は毎月五百五十ユーロを受け取りながら三年間休むか、職場に復帰してベビーシッター補助(月額百六十七~八百七ユーロ)などを受けるか選ぶことができる。

「手当の額よりも選択肢の多さが、出生率向上の理由」と分析するのは、パリ第九大学のアンリ・ステルディニャック教授(58)。

一人の女性が生涯に産む子どもの数は九〇年代に一・六人まで落ち込んだが、現行の制度がほぼ整った二〇〇〇年ごろから増加に転じ、〇六年から二人の大台を超えた。日本(一・三七人)を大きく上回り、主要国のトップを誇る。

フランス国立工芸院のミシェル・ゴデ教授(61)は「フランスにとって家族政策は福祉政策ではない。国を豊かにする経済政策だ」と分析する。

ところが、昨年秋の金融危機以来、その財源が揺らいでいる。

家族手当の総額は年間百二十億ユーロ(約一兆六千二百億円)。すべての企業が人件費の5・4%を拠出して総額のほぼ半分、残りを国と市町村などが負担しているが、景気低迷で人件費が減った結果、〇七年は均衡していた収支が〇八年は三億ユーロの赤字に転じた。〇九年は赤字が二十六億ユーロにふくらむ見通しだ。サルコジ大統領は制度改革を明言、財源にあてる税の新設などを検討している。  (パリ・清水俊郎、写真も)

世界最低水準の出生率に悩む韓国

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日本の合計特殊出生率(生涯に一人の女性が産む子供の数)が1.37。だが世界には日本よりさらに低い国・地域が4つほどある。韓国、台湾、香港、シンガポールの4カ国だ。

ヨーロッパ諸国、例えばイギリスやフランスではかなり低下した時期もあったが、現在では1.8以上に回復してきている。これらと比較しても、韓国の1.19という数字は異常に低い水準だ。

4カ国(地域)はいずれも東アジアの儒教国である。教育への投資を何よりも優先するという文化を持っている。教育費の高騰が少子化圧力となっていることは否めないだろう。

世界最低水準の1・19 出生率低迷に悩む韓国
2009.6.20 10:13

韓国政府が、合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供数の推定値)の低迷に頭を悩ませている。韓国統計庁によると、2008年の出生率は世界最低水準の1・19。李明博大統領は「最優先の国政課題」として少子化対策に乗り出したが、足かせとなる高額な教育費などの問題の解決法は見つかっていない。

韓国の出生率は60年代までは4以上。70年代から急激に低下し80年代には1台に。大統領府によると、少子化により20年には152万人の労働力が不足。65歳以上の高齢者1人を支える15歳から64歳までの「生産年齢人口」は、05年は7・9人だが、50年には1・4人と推定している。

出生率低下の背景には、経済的理由や女性の急速な社会進出などが指摘される。特に塾などに支払う教育費は、経済協力開発機構(OECD)の調査で世界一高い。(共同)

育休後に降格人事 女子社員が訴え

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育休取得を推進している企業が増えている中でとんでもない会社だね。この女性もよっぽど腹に据えかねたんだろうね。がんばって欲しい。

「育休復帰後不当に降格」ゲーム会社女子社員が提訴

ゲームソフト制作会社「コナミデジタルエンタテインメント」(東京)の社員関口陽子さん(36)が、「育児休業から復帰したら、不当に降格・減給された」として、同社を相手取り、育休前の処遇が受けられる地位にあることの確認などを求める訴訟を16日、東京地裁に起こした。

訴状によると、関口さんは育休取得直前の2007年~08年、海外企業を相手に、ゲームソフトの制作に必要なライセンスを取得する業務に携わり、海外出張なども数多くこなした。しかし、復帰後は、国内での事務を命じられ、月収は約20万円減ったという。関口さん側によると、同社側は提訴前の交渉で、「降格ではなく、役割の変更。本人の健康や育児環境に配慮した」と説明したという。関口さんは「育児のためにキャリアを削らなければならないのは女性差別だ」と訴えている。

コナミデジタルエンタテインメント広報室の話「訴状を受け取っていないのでコメントは控えたい」
(2009年6月17日  読売新聞)

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