県教育局は、高校中途退学者の意識や就業状況に関する調査をまとめた。退学後の現在の状況としてはアルバイトやフリーター生活を送っている割合が最も多く、35・5%。無職の16・2%と合わせると半数以上が定職に就いていない。生徒指導課は「中途退学者の正規就労は非常に厳しい。辞めた後の進路について高校側の十分な配慮が大切」としている。

調査は、2010年10月から11月にかけて実施。09年度中に県内の公立高校(全日制、定時制)を中途退学した男女2651人が対象で、回答率は14・0%。

退学後の状況をみると「別の通信制高校に在学」12・1%、「別の定時制高校に在学」3・5%、「別の全日制高校に在学」3・2%、「大学・専門学校などに進学」3・2%、「専修・各種学校に在学」0・6%、「退学した高校に在学(再入学)」0・3%で、学業の道に進んでいるのは4分の1弱。「高卒認定試験受験(受験準備を含む)」は5・5%、「就職(自営を含む」は15・0%だった。

「高校を辞めた理由」で最も多かったのは「高校の生活が合わなかった」17・7%。「進級・単位取得ができなかった」16・0%、「友人等人間関係が合わなかった」15・0%が続いた。「高校を辞めることについて誰かに相談したか」には、25・6%が「しなかった」と答えた。

「高校を辞めた時点で、その後はどう考えていたか」については「アルバイト・フリーターとして働くつもりだった」35・6%、「別の高校に再入学するつもりだった」22・8%、「どうしていいか分からなかった」12・6%。