Archive for 2009年4月6日


三重県の高校の男子生徒がいじめを理由に自殺してはや1ヶ月。だけど、真相が学校側から一向に明らかにされないという。どうなっちゃってんだろう。どんないじめがあり、それに対して学校側が把握していたかどうか。把握していたならどんな対応をしたのか。最低限これらのことが明らかにならないと亡くなった生徒も浮かばれないよ。

伊勢の高1自殺:1カ月…父親、募る学校への不信感「早く真相明らかに」 /三重

皇学館高(伊勢市)の1年男子生徒(16)が今年3月、いじめを訴える遺書を残して自殺した問題で、生徒の父親が2日夜、毎日新聞などの取材に応じ、自殺から1カ月たった心境を語った。父親は「早く真相を明らかにし、加害者は謝罪してほしい」と望んだ。

父親は、「1カ月たっても真相が明らかにならず、進展がない。いい報告ができないため、息子が浮かばれない。早く真相を明らかにしてほしい」と話す。

同高が実施した生徒への聞き取り調査や保護者アンケートの開示を求めているが、実現していないという。「このままうやむやにしようという意図さえ感じる」と学校への不信感を募らせているようだった。

この問題の対応にあたっていた大島謙前校長が精神的疲労を理由に先月31日付で辞職したことについても、父親は「学校からは『人事異動で校長の職から離れる』と聞いていた。無責任すぎる」と語気を強めた。

いじめに関係したとされる生徒や、その保護者からの謝罪はいまだにないという。「加害者は早くいじめを認め、息子に手を合わしてもらいたい。ただ、それだけです」と訴えていた。

同高は先月14日、全校保護者会で、自殺した生徒に嫌がるあだ名をつけたり、消しゴムのかすを投げつけるなどのいじめがあったことを報告している。【福泉亮、木村文彦】

バリアフリーの不備を理由に車いすの生徒の受け入れを拒否するってあまり聞いたことないよね。これを機会に車いすで生活できる学校に作り変えればいいことだし。エレベーターを設置すればかなり問題は解決すると思うけど。公開するかどうかでもめている学力調査なんかやめて、浮いた50億円の一部をこういうところに使ったら。

車いすの児童、中学校が入学拒む 「バリアフリー不備」

2009年4月4日

脳性まひのため車いすで生活する奈良県下市町の女児(12)が地元中学校への進学を希望したところ、同町教育委員会から「バリアフリーに不備がある。県立の養護学校に行ってほしい」と入学を拒まれた。地元小学校に6年間通った女児の両親は4日会見し、「小学校では運動会も遠足も参加し、健常児と同じ環境で成長した。普通学級に通わせて」と訴えた。8日の入学式までに就学できない場合、法的手段を検討するという。

両親によると、女児は下半身が不自由だが、字も書けて日常会話もでき、小学校では教師1人と介助員2人がサポートした。町立下市中学校への入学を希望したが、校長や医師らでつくる町教委の「就学指導委員会」は2月、「県立養護学校が望ましい」と答申した。町教委の堀光博教育長は、4階建ての同中校舎はエレベーターなどがなく、教科ごとの教室間移動も多いため、設備の整った養護学校の方が女児の能力を伸ばすのに適している、としている。

女児が養護学校に通わざるを得なくなった場合、バスで30分程度かかるという。

アフガニスタンの子供が今どうなっているか。誰にも想像できない。戦争と暴力が子供たちの心にどう刻印されるか。それを描けるのは唯一映画かもしれない。20歳のイラン人女性監督が撮った映画「子供の情景」がまもなく公開される。

映画:「子供の情景」のハナ・マフマルバフ監督 見えないもの見せるのが役目
◇暴力が子供にどのように影響するか描きたかった

イランのハナ・マフマルバフ監督が初の長編劇映画「子供の情景」のキャンペーンで来日した。1979年の旧ソ連軍侵攻以来、戦火と貧困に見舞われるアフガニスタンでロケを敢行した寓話(ぐうわ)的な作品。20歳の女性監督は「暴力が子供にどのような影響を及ぼすかを描きたかった。これは世界の問題」と語る。【中村一成】

「物心がついた時には映画があった」。父は「サイクリスト」などを手がけた巨匠、モフセン・マフマルバフ監督。家族5人のうち、実に4人が映画監督だ。ハナはなんと8歳で“嫉妬(しっと)”をテーマに短編映画を撮影。13歳の時のドキュメンタリー「ハナのアフガンノート」はベネチア国際映画祭のコンペティションに出品された。これは史上最年少記録だった。

「テーマを一つに絞り切り、現段階での自分のすべてを注ぎ込む」という。今回のテーマは「暴力」だ。学校に行こうとする少女が戦争ごっこに興じる少年たちに行く手を遮られる。大仏が破壊された跡の空洞や、少女が少年たちに奪われるノートの使い方が絶妙だ。「常に暴力の渦中にあったアフガンは、テーマが肌で感じられる場所だった」

原題の「仏陀(ぶっだ)は恥辱のあまり崩れ落ちた」は、父のルポルタージュと同じタイトル。バーミヤンの石仏は戦火と飢えに苦しむ人々を救えない無力を恥じて自ら崩れ落ちたという意味で、石仏爆破事件の隠喩(いんゆ)だ。それは現実に無関心を決め込む“世界”への問いかけである。「見えないもの、見ないふりをしているものを人々に見せるのが映画監督の役目だと思う」

18日から東京・岩波ホールで上映。その後、各地で順次公開される。