文部科学省も閑だね。「校訓」発掘ってどこかのマニアかと思ったら、文科省が大真面目にやってるんだね。

陸羯南の詩なんか個性的でいいね。子供ってのはこういうよくわからないやつほどよく覚えてるんじゃないかな。意味なんか知らなくていいんだよきっと。

そう言えば、かつてはどこの学校の校庭にもあった二宮金次郎像はどこへ行ったんだろう。あの倹約・刻苦勉励のシンボルこそ復活を遂げて欲しい気がする。

いつばったり倒れてもおかしくない木造2階建ての校舎と薪を背負った可愛い金次郎像。昭和の学校は消えてしまったのか。

眠れる「校訓」もっと活用を 文科省が推進

2009.7.10 23:36

学校の教育理念を示す「校訓」を、子供の心の教育などにもっと活用すべきだとして、文部科学省は有識者による推進会議を設置した。7月中にも報告書をまとめる。“お飾り”になりがちな校訓だが、識者は「知らず知らずに児童生徒の行動に影響を与えている」と指摘。卒業生も覚えていることが多いため、校訓を軸に、学校と地域との結びつきを強める効果も期待している。

校訓の活用は今年2月、塩谷立文部科学相が発表した「心を育(はぐく)む5つの提案」に盛り込まれ、文科省は都道府県教育委員会などを通じて実践例を収集。6月末に推進会議の第1回会合を開催した。

実践例では、青森県の弘前市立城東小が地元出身のジャーナリスト、陸(くが)羯南(かつなん)の詩から「天下の賢」を行事や卒業式の式辞、児童会だよりの題名などで頻繁に使用。「天下第一等の人物」の意で「子供たちには、ことあるごとに天下の賢になれと話している」(同校)という。

推進会議の座長、天笠茂千葉大教授(学校経営学)は「校訓は関心を持たれていなくても、学校の精神的基盤として子供や教師に影響を及ぼす。地域と共有できる校訓を作ることが大切だ」と活用に期待する。

ただ、推進会議は3回の会合で報告書をまとめる方針で、「もう少しじっくりとやりたかった」と天笠教授。これには「提唱した塩谷文科相の在任中に形にしたい」(文科省関係者)との事情があるようだ。

学校教育に活用されている校訓例(スローガン含む、カッコ内は由来)

・天下の賢(陸羯南の詩)…青森県弘前市立城東小

・君の心に聴け…茨城県立佐和高

・燃えるsomething…千葉県立市原八幡高

・らしくあれ(禅の教え)…石川県羽咋市立巴知中

・大地に生きる…福井県立福井農林高

・純剛 百折不撓(ひゃくせつふとう)…山梨県立吉田高

・唯一心(ゆいいっしん)…長野市立柳町中

・良知に生きる(中江藤樹の教え)…滋賀県高島市立青柳小

・和顔(わげん) 堅忍創造…奈良県立磯城野高

・至誠…徳島県吉野川市立川島中

・前進 ジャガイモ精神(地場産品)…鹿児島県長島町立平尾中